国民年金はクレジットカード払いがよい?ポイントを貯めて得しよう

国民年金の支払いはなかなか高額。「なんとかしてお得に支払う方法はないのか」とお考えの方も多いでしょう。今回は、お得にポイントが貯まる「クレジットカード払い」についてご説明します。メリット・デメリットをしっかり踏まえてカード払いをしましょう。

目次

国民年金をクレジットカード払いに変更するメリット

納付忘れがない

国民年金をクレジットカード払いにすれば、期日までにカード会社からしっかりと納付がされます。この方法であれば「うっかり期日を忘れていた」という事態を防ぐことが可能です。

「納付書が届いてもついついそのままにしてしまう」「コンビニや銀行で払いにいくのは面倒」と感じている方にもぴったり。わざわざ出向かずに自動的にお金が納付されるのは、やはりメリットが大きいといえるでしょう。忙しいときは支払いのこともつい忘れてしまいがちですが、これなら安心です。

もちろんこれはカード会社が一時的にお金を立て替えているだけなのでカードの請求がきたときには、きちんと支払う必要があります。カード会社指定の引き落とし日までに、しっかりと口座にお金を用意しておくのをお忘れなく。残高不足とならないよう、注意してくださいね。

支払い猶予を延ばせる

国民年金の支払いをクレジットカードにすることで「支払い猶予を延ばせる」というメリットもあります。これには、国民年金の支払日・クレジットカード会社の締め日・引き落とし日が関係しています。

たとえば、国民年金の支払日が6月15日。クレジットカード会社の締め日が6月30日。口座からの引き落とし日が7月27日だった場合。このとき実際にお金が必要となるのは、カード利用金額(6月1日〜6月30日分)の引き落とし日である「7月27日」となります。納付期日が6月15日であったとしても、クレジットカードを利用することで実際の出費を1ヶ月程度延ばすことができるのです。

もちろんカード会社によって、締め日や引き落とし日は異なります。支払い猶予を伸ばしたいと思ったときには、利用しているカードの「締め日」と「引き落とし日」を考慮しましょう。

ポイントやマイルを貯めることが出来る

国民年金の支払いにクレジットカードを利用することで、お得にポイントやマイルを貯めることが可能です。多くのクレジットカードには「ポイント還元」があり「〇%の還元がある」「100円の利用で1円分のポイントが貯まる(1%還元)」といった仕組みとなっています。貯まったポイントは商品と引き換えることができたり、店頭で使うことができます。ポイント還元はクレジットカードを利用するメリットの一つなのです。

国民年金の支払いにクレジットカードを利用すれば、その金額分ポイントが還元されます。100円で1円分のポイントが貯まるカード会社を利用時に、18,000円の国民年金を支払えば「180ポイント」を獲得できます。小さな額ですが、塵も積もれば山となりますね。

また、還元率が高いカード会社を選べばもっと効率よくポイントを貯められます。ポイントの仕組みはカード会社によって異なるので、ぜひじっくり検討してみてください。

前納では現金よりもお得感が高い

国民年金には「前納」という仕組みがあります。これは、1年度分もしくは2年度分の年金を期日前にまとめて支払うことで割引がされるというもの。前納による納付は、「口座振替」「現金」「クレジットカード」に対応しています。

3つの支払い方法の中で一番割引率が高いのは「口座振替」ですが、口座から金額が引き落とされるだけなのでポイント加算などのメリットは得られません。また、「現金」と「クレジットカード」の割引率は同じ。そのため現金で前納をするよりも「ポイント加算があるクレジットカートで支払ったほうがお得」ということなります。ポイント加算分を加味すると、支払額が現金と同じ額でも得をするのです。

また、カードのポイント還元率が高い場合には「口座振替よりクレジットカードがお得になる」というケースも。「口座振替とクレジットカードの割引率の差」と「クレジットカード払いにして貯まるポイント」を比較してどちらがお得になるか考えてみてくださいね。

国民年金をクレジットカード支払いに変更するデメリット

申請や審査の必要がある

クレジットカードは誰でもつくれるわけではありません。クレジットカードをつくるためには、事前に申請や審査の必要があるのです。これは、申請者の「職業」「収入」「信用」などをチェックし、「本当に返済能力があるのか」と審査するもの。支払い能力がないと判断されると、カードがつくれない場合もあります。

クレジットカードの審査の際、とくに重視されるのが「信用情報」これは、個人のクレジットカードやローンの履歴、今までの取引事実などをまとめた情報となります。この信用情報になんらかの不審点があった場合は、カードがつくれない可能性が高くなります。たとえば「他社から多額の借入をしている」「今までに支払いを滞った履歴がある」など。信用できないと判断された場合、カードが発行されません。

また信用情報に不審な点がなくとも「安定した収入がない」「収入が不安定」といった場合はカードが発行されない可能性があります。カードをつくるには事前の「申請・審査」が必要であることを覚えておきましょう。

分割払いやリボ払いは出来ない

国民年金をクレジットカードで納付する際は、「分割払い」や「リボ払い」はできません。基本的に一括払いとなっています。そのため「今月厳しいから分割で年金を支払おう」ということはできないので注意が必要です。

また前納をすると一度のカード利用額が高額になることが多いですが、この場合も一括払いとなります。1年度分もしくは2年度分の納付額が一度に請求となるので、できるだけ余裕があるときに支払いをしましょう。

また、一括払いのみの対応であるため「リボ払い専用カード」は使用できない可能性が高いです。ご自分のお持ちのカードが「国民年金の支払いに対応しているか」事前にしっかりと確認を行ってくださいね。対応しているカードを持っていない場合は、これを機に新規にカードを申し込むのも一つの手段。その場合は、ポイント還元率の高いカードを選びましょう。

追納分についてはカード支払いは出来ない

国民年金には「追納」という仕組みがあります。これは、免除や猶予を受けた期間の保険料をあとから支払うこと。保険料の免除や猶予の承認を受けた期間がある場合は年金額が低額となりますが、追納をすることで基礎年金額を増やせるのです。

若いころは余裕がなかったけど「今なら払える」という方が積極的に追納をしています。しかし、この追納に関しては「クレジットカード払いが不可能」基本的に、納付書での支払いとなります。

また、追納ができるのは追納が承認された月から前10年以内の免除等の期間に限定されます。追納を行うにあたっては「クレジットカードを利用できない」ことや「さまざまな条件がある」ということを覚えておきましょう。追納の条件に関しては、日本年金機構のサイトにて詳しく掲載されています。

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まとめ払いでキャッシュフローがきつくなる事も

キャッシュフローというのは「お金の流れ」のこと。クレジットカード払いはメリットも大きい反面、キャッシュフローがきつくなってしまう可能性があります。たとえば、2年度分の前納をして普段の買い物などにもカードを利用すれば、その月の請求額はとても高額になってしまうでしょう。余裕をもって払える額であれば問題ありませんが、普段より請求が高額になるがゆえ「キャッシュフローがきつい」と感じる方もいらっしゃるようです。

ポイントは貯まるものの、一度に高額な出費があると「ほかのイベントに使う予定のお金が無くなってしまった」という事態になりかねません。こういった事態を避けるためにも「余裕をもって返済できるか」はとても重要です。

「きちんと返済ができるか」「まとめることによって現金が少なくなってしまわないか」クレジットカードを利用する前によく考えてみましょう。

ポイント加算対象にならないクレジットカードもある

クレジットカードの中には、国民年金の支払いがポイント加算対象にならないものもあります。これではクレジットカードで支払うメリットが半減してしまいます。

また、ポイント加算対象にならない場合はクレジットカードで前納をするメリットも得られません。前納での割引率が一番高い口座振替で納付をしたほうがメリットが大きいといえるでしょう。

もちろんクレジットカードで支払うことで「毎月の納付忘れを防ぐ」「支払いにいく手間が省ける」というメリットはあります。ただ「国民年金を支払ってお得にポイントを貯めたい」という場合は、ポイント加算対象となるカードを新しくつくることを検討しましょう。

支払い方法変更に必要な手続きについて

国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書の記入と提出

国民年金の支払いをクレジットカードに変更する場合は「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」の提出が必要となります。

申出書には「基礎年金番号」「クレジットカード番号」「クレジットカードの有効期限」を記入する欄があるため、年金手帳と利用するクレジットカードを手元に用意しておくと便利です。申請書をすべて記入したあとは、年金事務所に提出します。直接提出できない場合は郵送も可能です。

また「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」はお近くの年金事務所で入手、または日本年金機構のサイトにてPDF形式でダウンロードすることができます。時間がある場合には年金手帳とクレジットカードを持って直接年金事務所を訪れ、そのまま提出するとスムーズですね。

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変更手続後は手続き完了の確認が必要

「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を提出してから数週間後に「国民年金保険料クレジットカード納付のお知らせ」が届きます。この通知書が届いた時点で手続きは完了。次回からはクレジットカードによる納付がはじまります。

なにかしらの問題があり手続きが完了しなかった場合には「クレジットカード有効性確認結果のお知らせ」が届きます。「カードが使えなかった」という可能性が高いので、情報を確認のうえ、カード会社に問い合わせをしてください。

また、手続きが完了するまでの期間は元々の方法で支払いをする必要があります。「国民年金保険料クレジットカード納付のお知らせ」の通知書が届くまでは「納付書での支払い」もしくは「口座振替での支払い」となりますので注意しましょう。

ポイント加算が可能なカードを選んでお得をゲットしよう国民年金を支払おう

「今まで国民年金をクレジットカードで支払えることを知らなかった」という方も多いのではないでしょうか。実はポイント加算が可能なカードを選べば、お得がたくさん。

国民年金の支払額は大きいので、ポイントもどんどん貯められるでしょう。「国民年金の支払いがポイント加算の対象」なおかつ「ポイント還元率が高い」カードを選び、お得に国民年金の支払いをしてくださいね。

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