起業したいけど少し不安。アイデアを考えるときのコツとは

生活の中で、こんな仕事があればいいのにと思うことがありますね。起業したくても本当に成り立つのか、資金が不安で一歩踏み出す勇気が出ないこともあります。しかし、近年ではさまざまな起業の仕方があります。自分に合った方法で起業を目指してみませんか。

起業するアイデアを見つけるポイント

こだわりや強い思いのあるもの

日常の生活の中で、もっとこうしたらいいのに、こんなものがあると便利だなと思うことがあります。また、「あの鳥の声が癒されるな」「この料理がおいしいな」など、私たちの身の回りには、たくさんの豊かな自然や生活環境があります。

その中で特に自分が心惹かれるものや、気になってしょうがないものがあれば、それは起業につながるアイデアになるかもしれません。また、子供のいる家庭では、子供が発した何気ない一言が、大ヒット商品を生みだしたという話もあります。

子供は「なぜ?」を考えるプロフェッショナルです。小さい子供は特に好奇心旺盛で、なんでも知りたがります。親は簡単に聞き流してしまいがちですが、子供の声にも耳を傾けると、普段の日常でも起業するヒントがたくさん隠されています。

深い感情を抱いたもの

旅行に行って、楽しかったことや褒められて嬉しかったこと、友達と喧嘩をして、怒ったり悲しかったり不満に思ったりすることなど、私たちの感情は日々変化し、成長と共に感じ方も変わっていきます。大人になれば秋の寂しそうな雰囲気が好きになったり、春の陽気が待ち遠しいと感じたり…そんな中でも深く印象に残っている思い出や出来事は、思わぬアイデアを与えてくれる場合があります。

また、「正夢」という言葉があるように、夢の中で何度も似た夢を見たりする場合は、何か重要なメッセージが隠されているかもしれません。気のせいで終わらせずに、夢で見た場所に実際に行ってみることもいいでしょう。何か重要なヒントを得られるかもしれません。

今まで生きてきた中で、もう1度自分の中に眠ってる体験を思い出してみましょう。ふとしたところで、思わぬアイデアを思いつくかもしれません。

情熱を持てるもの

自分がこうしたい、こうなりたいと強く情熱を持つことはとても大事です。なぜなら情熱こそが仕事に対する原動力になるからです。ただ何となく始めただけでは、アイデアも行き詰まってしまい続きません。5年後、10年後に自分がどうなっていたいのか、それに向かってどう進めていくのか、日々の目標を見失わずに、努力できるほど情熱をもって取り組めることがあれば、起業してもいいでしょう。

「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、好きだからこそどんなに辛くても乗り越えていけるのです。また、起業したての頃は、がむしゃらに仕事をしないと軌道に乗せることは大変です。週休2日で1日8時間しか働きたくないという方は、まず失敗するので起業しないほうがいいでしょう。残業ばかりで休みがほとんどなくても、それ以上の情熱があれば、成功したときの喜びは格段に大きいはずです。

起業のイメージは昔とは異なる

お店や事務所を持たなくてもネット環境下でOK

起業というと、店舗を持って社員を雇い、さまざまな設備が必要で大変と思われがちですが、決してそうではありません。近年では、インターネットの普及により、国民1人が1台スマートフォンを持っているといっても過言ではありません。

今やネット環境下であれば、店舗も社員もいなくても、スマートフォンやパソコン1台で、起業することが可能になってきています。ネット起業とは、ネット上で起業して、ネット上だけで全てが完結するビジネスをいいます。ネットを使った取引が、全てネット起業と思い込んでいる方も少なくないため、もう1度きちんと整理しましょう。

まず、本来店舗があり、商品をネット上にも載せることは「ネットの利用」であり、起業ではありません。ケーキ屋さんのケーキを、ネット上でも販売することは起業ではなく、ネット利用ということです。動画を載せたり、ホームページで広告を宣伝したりすることがネット起業にあたります。

その他にも、記事やブログのライティング、ホームページのデザインやアプリ開発などをして収入を得るクラウドソーシングや、宣伝した商品が売れたら収入が入るアフィリエイト広告など、ネット起業は多岐にわたってあるのです。

そして、世界中の人を相手にビジネスをすることができる魅力もあります。また、膨大な資料や個人情報なども、パソコン1台で簡単に管理できたりと、内容もよりシンプルにまとめることができるようになり、たくさんの荷物を持ち歩く必要もなくなりました。スマートフォンと連動させれば、簡単な入力ならスマートフォン1台で可能なため、ポケットに持ち歩くだけで済む場合もあるのです。

費用面でのリスクは低くなっている

インターネット上で起業した場合、パソコン1台あれば運営が可能です。初期投資は、パソコン代のみといっても過言ではありません。電気代など、毎月の固定費と元手のパソコン代ほど売り上げをあげれば、それ以降の売り上げは利益となります。

もちろん、店舗も社員も必要ないことから、当然かかるコストも大幅に下げることができます。近年では、自分がデザインしたTシャツなどが購入されると、勝手に生産から発送までされるという手軽なサイトもあるため、ますます起業が簡単におこなえるようになってきています。

社員のお給料の心配や店舗にかかる費用も心配することなく、もはや起業は私達の身近な存在になってきているのです。また顧客にとっても、わざわざ足を運ぶ必要がなくなり、高齢化社会の今、今後の需要はさらに高まってくるといえます。

ニーズが少なくても必要とする人がいればOK

ネット起業は簡単なものなら、0円からでも始められます。したがって初期投資が必要なくなり、店舗の工事、家賃、在庫などを抱えたりする心配もないため、売れなくてもマイナスになることがありません。そのため、ニーズが少なくても利益が赤字になる心配がなく、売れれば売れた分が利益となります。

ひと昔前は資本金1,000万円ほどをかけて、従業員をたくさん雇い、会社を大きくすることがステータスでしたが、もので溢れた現代では、いかに資金をかけずに成功するかが、ビジネスポイントになってきています。

また、近年では量より質を重視する人も増えてきました。高級思考の消費者が増えることで、ニーズが少なくても一つが数万円するようなものが売れれば、利益につながりやすくなるのです。

社員がいなくても単独で経営が可能

社員を雇うメリットもたくさんありますが、人を雇うと給料、ボーナス、保険などさまざまな費用が発生します。その点ネット起業は、パソコンがあれば1人でも経営でき、ネット環境下なら好きな時間に好きな場所で自由に行動することができます。

ストレス社会といわれる現代では、ネット起業は煩わしい人間関係を築く必要もなく、今後ますます注目が集まっていくでしょう。近年では主婦層で時間に余裕がある人や、定年退職後の第2の人生として起業する人も増えてきました。

あるに越したことはないですが、簿記や会計などの特に難しい資格や知識がなくても、起業は誰でもできるのです。また、経理などが必要になった場合は、専門の業者に頼めば自分がやる必要もなく、低コストでおさえることもできます。

ネット環境下で起業する際のポイント

わかりやすい表現や見やすいサイトにする

ネットで起業する際は、いったい何を売りたいのか、何を伝えたいサイトなのかを、はっきりと閲覧者にわかりやすくするようにしましょう。自分なりにまとめたつもりでも、専門用語ばかりを並べたわかりにくいサイトは、見る側のやる気を減少させ顧客離れにつながります。

また、アクセス数が多い、ヒットしやすいサイトにすることも重要なポイントになるため、自分が売りたいものや伝えたいことを、消費者のニーズとある程度合わせておくようにしましょう。そして、サイトの中で1番のメイン商品の「売り」を作ることも大切です。

全くわからない一からのスタートだと、何をどのようにしていいのか迷いますよね。そんなときは、人気サイトのアイデアを真似してみることも一つの手です。勝手に真似したら、ダメなのではないかと思うかもしれませんが、答えは「ノー」です。アイデアは公開するものなので「盗む」とは少し違います。

また、真似していいのなら、全ての人が成功するかといえば、それも違います。アイデアの真似は成功する要素のある「種」であり、成功ではないからです。もちろん「倒産」という形で枯らしてしまう人もいます。種をどう成長させていくのかが重要であり、真似が悪いわけではないのです。

100%何から何まで同じにできれば、成功するかもしれませんが、それは不可能です。なぜなら生い立ちを含め、人間そのものが違うからです。成功か失敗かは、起業者がどのような努力をし、工夫をしていくかによって決まるのです。くれぐれも真似をしているから成功すると、思わないようにしましょう。

同じようなテーマを中心にまとめるとアクセスが増える

テーマをだいたい統一しておくことも、アクセスを増やすポイントになります。テーマが「肌」なら、化粧品など肌に関することを中心に、「山」なら登山やアウトドアグッズについてなどを中心にまとめましょう。

気を付けたいのが「なんでも屋」にならないことです。考えているうちにあれもこれもと足してしまうと、最終的にいったい何が伝えたかったのか、何を売りたかったのが分からなくなってしまいます。中心がブレず、伝えたいことをしっかりアピールできていると、いいサイトといえます。

また、ある程度ターゲットの年齢層も絞っておくと、ヒットしやすくなります。女性なのか男性なのか、若い層か中高年なのか決めておきましょう。そうすることで、「誰」にむけて発信しているのかが明確になり、わかりやすくなります。

虚偽の内容や個人情報保護の観点は要注意

虚偽内容を掲載した場合は、もちろん刑事裁判沙汰になる可能性があるので、絶対にしてはいけません。もし虚偽内容により、購入者に副作用などが現われた場合、高額な慰謝料を請求される場合があります。そうなると、経営そのものが破綻する可能性もでてきます。

また近年問題になっていることは、ハッカーやサイバー攻撃により、個人情報が流出してしまうことです。手口もより巧妙になり、知らない間に成りすましにあう被害も多発しているため、管理には十分気を付けなければなりません。

個人情報保護法の施行で、事業者には大きな責任が伴うようになり、厳重なセキュリティ対策が必要になってきています。ウイルス対策ソフトは、もはや必需品といっていいでしょう。

コメント欄を設けることで新たなテーマなどを収集できる

最近では、評価欄やコメントを見て、安全な業者かどうかを判断する人も増えているため、サイトにはコメント欄を設置するようにしましょう。コメント欄は良かった点、もう少しこうして欲しいなど、実際に利用者の意見が聞けるチャンスの場です。

ときには、クレームといったコメントも入ってきます。クレーム対処の仕方でも、今後の運営に大きく響いてきます。商品の破損があれば、無料で交換をするなど、できる限り誠意をもって対応しましょう。そうすることで、信頼を得て悪評が立つことを防ぐ効果もあります。

利用者の声を聴くことは、新しいアイデアの始まりの一歩です。コメントは厳しい意見もありますが、今後の課題と考え、しっかり受け止めてビジネスに生かすようにしましょう。ここを聞き流してしまうと、今後の成長は止まってしまいます。例え一人の意見だったとしても、しっかりと対応することで顧客獲得につながっていくのです。

失敗を恐れずにチャレンジする

「失敗は成功のもと」といわれるように、はじめから完璧にできる人はいません。たとえば、料理をするときも、最初は焦がしてしまうこともあれば、味が薄かったり、濃すぎたりと失敗はつきものです。しかし、何度も続けていくうちに上手に焼けるようになり、計量器を使わなくても、目分量で絶妙な味付けができるようになります。1度失敗したからといって止めてしまえば、成長はそれまでです。

また、「継続は力なり」というように、いかに苦難を乗り越えて続けていけるかが、ビジネスだけでなく、人生全てにおいても重要なことです。近年では、「打たれ弱い人」も増えてきました。少し注意をされたり、失敗しただけで辞めてしまう人がたくさんいます。

しかし、それはとてももったいないことだということに気がついていない人が多くいます。自分で自分の成功への道を断ってしまっているのです。失敗は成功へのチャレンジと受け止めて、日々努力を惜しまず挑戦しましょう。

自分の体験談は宝の山

消費者の意見ももちろん大切ですが、自分の経験こそが1番の糧になります。過去を思い出し、たくさんの出会った人達のアドバイスや、つらい苦難を乗り越えてきた経験が、新たな発想を生みチャレンジする原動力になります。

何かに行き詰まってしまったときは、昔の写真を眺めたり、日記を読み返してみることも気分転換になりいいでしょう。旧友に連絡してみることも、思い出話からヒントを得る機会に繋がるかもしれません。

また、昔旅行した思い出の場所にもう1度行ってみることもオススメです。もう1度訪れることで、より鮮明に記憶を思い出し、あのときはこうだったなと懐かしむと同時に、変わってしまった部分も照らし合わせることで、時代の変化を感じることができます。

もし、昔と違い何か便利になっていたり、変わっている部分を発見したら、それは誰かがアイデアを考え、起業したのかもしれないですね。

起業アイデアは普段の生活にある

身近に感じていた景色や、当たり前にある道具も、思わぬところで起業するヒントが隠されているかもしれません。現代ではいろいろなことが便利になり、「考える」ことが少なくなりました。日常にある小さな「なぜ?」が起業する大きなチャンスになるかもしれません。今日から、少し小さな「なぜ?」を見つけてみませんか。

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